2016年 03月 02日
葉山 有樹展 陶磁物語り |
2月27日〜3月7日まで伊勢丹松戸店新館9階/アートスポットまつどで葉山有樹展が開催されています。
葉山有樹氏の作品…その技術と、高い精神性からつむぎだされる世界
有樹先生は絵筆をとる前に長い長い人類の歴史を旅し…
人間の優しさ…
健気さ…
弱さ…
儚さ…
人々の想いがひとつの物語となった時に絵筆をとり…その想いを描いていくそうです
緻密な描写から作り出される有樹先生の物語は美しく壮大で、心を揺さぶられます…
その素晴らしいさに魅せられ、何度も足を運んでいる佐賀県武雄にあります葉山有樹ギャラリー
その時の様子はこちら→*葉山有樹ギャラリー
日曜日に伊勢丹松戸店に…
扉を開けると、たくさんの有樹先生の作品が並んでいました
大きな壺には蓮と白鷺…そして目をこらすとトンボやカエルも…
水を張った水盤には魚が泳いでいました…
会場で先生が万花彩壺を描いているところを拝見しました。
素焼きに、こんなに緻密で細く、強弱のある線を描いていき、焼成して、それから何度も色を入れていくそうです。
この線は、色を重ねていく間に見えなくなるそうです…
そして色は200年…300年…時を経て消えていき、その後に再び現れるコバルトの線で画かれた世界…
今、目にしている人々には見えない世界…
その、一番美しい世界に思いを馳せます…
有樹先生の、とっても綺麗な心を触れると、自分の中のよどんだものが洗い流されていきます…
葉山有樹先生の作品が、こんなにたくさん拝見出来る機会はないので、是非、是非、足を運んで下さい。
最後に有樹先生の絵本「魚になった少女」からの引用を…
少女は 光の中で目覚め 眠りに落ちる
風にたなびく 草木の姿と色 季節の香り
肌で感じるもの 少女に音はない
by froglady
| 2016-03-02 06:57
| 展示会
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